“世界を創造する”技術を学ぶ

美術・背景科

キャラクターの動き回る舞台である背景画の技術を習得する学科です。
パソコンを用いての精密な作業も増えていますが、
当塾ではまず筆を用いたアナログな作業に慣れてほしいと考えています。
ポスターカラーを自在に使いこなすことを目指し、
明暗の取り方や色の使い方も併せて学びます。

課題ピックアップ

基礎課題①

基本的な描画方法、ポスターカラーという画材について学習します。

基礎課題②

課題を通じて描画方法の知識や理解を深め、対象物に応じた描き方を学びます。

応用課題

すでに学んだことを念頭に、課題に応じた描き分けを身に付けます。

卒業制作

学んだことの集大成として、アニメ背景画を自身で制作します。

開講日時

卒業制作

美術・背景科 29期前期生

美術・背景科 29期前期生

美術・背景科 28期後期生

美術・背景科 28期後期生

活躍する卒業生

笠井信吾

主な参加作品

『劇場版 Free!-the Final Stroke-』美術監督/『ツルネ -つながりの一射-』背景

1.現在のお仕事

美術監督など背景の仕事をしています。
美術は、アニメーション上で“舞台”をつくる仕事です。いかに違和感なくキャラクターたちを乗せられるかが勝負だと思っています。
特に美術ボードや美術設定を作るときには、今までやってきたことの全てが画面に出ます。
完成するまでには緊張感もありますが、作品が生まれる場所に立ち会えることには、やりがいを感じます。

2.塾で学んだことや思い出など

私も入塾するまでは、ポスターカラーでの絵の描き方をほとんど知りませんでした。
そういった技術面はもちろんですが、より良いものを、より早く、締め切りまでに作るというプロとしての心構えも学ぶことができました。

3.入塾を考えている方へのメッセージ

この塾の特色は、より実際の現場に近い環境でプロの仕事を学べるという点です。
講師は講師自身のやってきたことをお伝えします。ですが、道を切り開き、それぞれに合う方法を選び、技術を高めていくのはその人自身です。またアニメーションの現場では、たくさんのプロが力を合わせて1つの作品を作ります。そのため、技術だけではなく社会人としての責任が伴う仕事であることも学んでいただきたいと思っています。
世界の人々に夢や感動を届け、「明日も頑張ってみよう」と思う力を与えられる。そんな作品を共に作ってみたい方をお待ちしております。

卒業生の声

第29期前期生《 2021年3月卒業 》

1.プロ養成塾で学んだ感想

一年間の授業では、課題と向き合ったり先生と会話する中で、必ず新しい発見がありました。日々、背景に対する理解が深まっていく感じが楽しかったです。
またアニメーターの技術を学ぶ授業では、キャラクターを動かす難しさを身をもって知ることができ、アニメーションの創り手として大事な経験ができたと思います。

2.仕事への意気込み

塾を卒業しても自分の課題が尽きることはありません。ですが、塾生の時と変わらない「背景が好き」という気持ちを大事にして、人の記憶に残る映像が作れるように日々学んでいきたいです。

第28期後期生《 2020年9月卒業 》

1.プロ養成塾で学んだ感想

塾では描き方、考え方、捉え方など、アニメ背景の仕事に携わる上で必要なことを学びました。自分がいつも目を背けてしまったり見逃してしまうようなことを的確にご教示いただいたので、短期間で絵が上達した感覚がありました。
授業では、塾生同士でディスカッションをしてコミュニケーションをとる機会もあります。絵に関する事柄だけでなく、集団の中で作業するということ、仲間と共に高めあっていくということも一年間を通して実体験できました。

2.仕事への意気込み

まだまだ未熟なところが多いので、少しずつ自立して一日でも早く主戦力になりたいと考えています。
授かった技術をさらに発展させて次の世代に繋げられるよう、日々精進していきたいです。 そして、多くの方の目に留まり、心に残るようなアニメーションを世界に届けたいです。